【マタニティ】通勤がつらい日の「崩れない」対策

マタニティライフスタイル

毎朝の満員電車が怖い…通勤の「しんどい」を少しでも減らすには

「お腹が張ってきたし、立ちっぱなしは本当にきつい…」

「周りの人にぶつかられないか、バッグでお腹を守るのに必死」

妊娠中の通勤は、まさに戦場ですよね。今まで何気なく乗っていた電車やバスが、これほど過酷で不安な空間になるとは思わなかったかもしれません。遅延や混雑に巻き込まれるたび、「無事に会社にたどり着けるだろうか」と胃が痛くなる思いをしているのではないでしょうか。

つわりで吐き気がする中、独特の車内のニオイに耐え、揺れる車内で踏ん張り続ける。これはもう、立派な「過酷な労働」と言っても過言ではありません。仕事そのものよりも、通勤だけで体力を消耗してしまっては本末転倒です。

この記事では、今の通勤スタイルを少しだけ変えて、心と体を守りながら「崩れずに」目的地へたどり着くための具体的な知恵をお伝えします。明日から使える「逃げ道」を一緒に探していきましょう。

「最短ルート」が正解とは限らない。選ぶのは「安心」

ビジネスマンとしての私たちは、つい「最短時間」「最安ルート」を選びがちです。乗換案内アプリで一番上に出るルートが正解だと思い込んでいませんか?でも、今のあなたにとっての「効率」とは、「いかに体力を削られずに移動するか」のはずです。

15分早く着く急行よりも、座れる可能性がある各駅停車の方が、妊娠中にとっては「高効率」なルートと言えます。遠回りになっても、エレベーターがある改札口を使う方が「近道」なのです。階段の登り降りでお腹が張ってしまえば、そこで10分休憩することになり、結果的に遅くなるかもしれません。

「早く着くこと」よりも「安全に着くこと」へ、評価軸を完全に切り替えましょう。遅刻しないギリギリを攻めるのではなく、不測の事態に備えて「途中下車しても間に合う時間」に出ることが、何よりの心の安定剤になります。

「かもしれない運転」を通勤にも

車の運転と同じで、妊娠中の通勤も「かもしれない」の予測が身を守ります。「この電車は急ブレーキを踏むかもしれない」「次の駅で混んでくるかもしれない」「あの人はスマホに夢中でぶつかってくるかもしれない」。
最悪のケースを想定して、常に「逃げられる位置」に身を置くこと。これが、あなたと赤ちゃんを守る最大の防御壁になります。

通勤ストレスを物理的に減らす「分散・防衛」の3ステップ

精神論ではなく、物理的に負荷を下げるための具体的な手順です。

ステップ1:ルートを細切れに「分割」する

「家から会社までノンストップで頑張ろう」と思うと、プレッシャーになります。ルート上に「避難港(休憩ポイント)」を3つほど設定しておきましょう。
例えば、A駅からB駅までの間に、「改札内にあるベンチが多い駅」「きれいなトイレがある商業施設がある駅」「座れるカフェがある乗り換え地点」をピックアップします。
「もし辛くなったらあそこで降りればいい」という選択肢があるだけで、精神的な「閉じ込められ感」が消えます。限界が来る前にそこへ寄る、いわば「飛び石移動」を前提にすることで、移動のハードルが下がります。

ステップ2:混雑の「逆張り」をする

ピーク時間を避ける時差出勤ができればベストですが、難しい場合でも工夫はできます。
あえて「一番後ろ」や「一番前」の車両に乗る、乗り換え階段から遠い車両を選ぶ(人が少ない傾向がある)、急行を一本見送って始発を待つなど。「人の流れの逆」を行く選択を意識的に繰り返してみてください。
特に「階段の近く」は便利ですが、駆け込み乗車の人と衝突するリスクが最も高い危険地帯です。あえて不便な車両を選ぶ勇気を持ちましょう。

ステップ3:持ち物を「ミニマム化」する

お腹の重さに加えて、荷物の重さは腰痛の敵です。「念のため」の資料やPCは、可能なら会社に置いて帰るか、デジタル化してスマホで見られるようにしましょう。
バッグはリュックが楽ですが、電車内では前抱えにすることでお腹のガード(クッション代わり)としても機能します。スマホを見ている人のカバンや肘が当たっても、リュックが緩衝材になってくれます。
中身は「母子手帳・スマホ・お財布・水分」さえあれば何とかなると割り切り、1グラムでも軽くすることを心がけてください。

【場所別】通勤中の「守り」の鉄則リスト

移動のフェーズごとに、注意すべきポイントと対策をまとめました。

場所・シーン 起こりやすいトラブル 守りの鉄則(アクション)
ホームでの待ち時間 立ちくらみ・貧血・接触事故 最前列には並ばない(後ろから押されるリスク回避)。柱や壁に寄りかかり、いつでもしゃがめる体勢を確保する。スマホを見ずに周囲の人の動きを観察する。
車内(立っている時) 急ブレーキでの転倒・圧迫 手すりや吊り革は必ず2点で掴む。ドア付近(人の出入りが激しい場所)は避ける。連結部分の近くは比較的空いていることが多いので狙い目。
車内(座っている時) 隣の人との接触・冷え・蹴られる お腹をバッグやストールで覆う。足を組んでいる人の前には立たない。優先席付近ならマタニティマークを見えやすくしておく。眠らない(急停車に備える)。
階段・エスカレーター 足元のふらつき・追突 手すりを必ず掴む。スマホは見ない。後ろから急いで来る人に道を譲り、壁側を歩く。エスカレーターは必ず「止まって乗る」側に立つ。
到着後 疲労のピーク・張り返し デスクに着いてすぐ仕事を始めない。まずトイレに行き、5分深呼吸して「移動モード」を解除する。温かい飲み物を飲んで、強張った体を緩める。

通勤カバンに入れておきたい「お守り」7つ道具

「これさえあれば何とかなる」という備えが、パニックを防ぎます。

  • エチケット袋(黒いポリ袋):急な吐き気に備えて。見えない袋なら安心です。
  • アロマオイル・ハッカ油:マスクやハンカチに垂らして、車内のイヤーな臭いをシャットアウトします。
  • 一口サイズのチョコレート・飴:低血糖による立ちくらみを防ぎます。即効性のある糖分は必須です。
  • 常温の水:冷たすぎる水はお腹を壊すので、常温がベスト。薬を飲むのにも使えます。
  • おりものシート・ナプキン:くしゃみでの尿漏れや、急な出血への備え。あるだけで安心感が違います。
  • 羽織もの(ストール・カーディガン):車内の冷房対策。お腹にかければプロテクター代わりにもなります。
  • タクシーアプリ:最終手段として「ここからタクシー」ができるよう、アプリを入れてクレカ登録まで済ませておきましょう。

毎朝の「出発前」儀式リスト

バタバタと家を出ると、それだけで心拍数が上がり、電車で具合が悪くなりやすくなります。余裕を持つためのルーティンを決めましょう。

  • 起床時に常温の水をコップ1杯飲む(血流を良くする)。
  • 天気予報を確認し、雨なら迷わずレインブーツかタクシーの手配をする。
  • 朝ごはんは「食べられるものを少しだけ」。空腹すぎても満腹すぎてもつわりは悪化します。
  • トイレは「出なくても座る」。家で済ませておく安心感が重要です。
  • 家を出る5分前には準備を終え、玄関で座って深呼吸をする。

【シーン別】トラブル発生!その時どう動く?

予期せぬ事態が起きた時、パニックにならずに動くためのシミュレーションです。

シーン1:席が空いていなくて辛い時

優先席でも全員が気づいてくれるとは限りません。スマホに夢中でマタニティマークに気付かない人も多いです。
対策:「次の駅で降ります」と決めてしまうのが一番の防衛策です。無理に立って我慢するより、一度降りてベンチに座る、あるいは次に来る空いている電車(各駅停車など)に変える方が、結果的に倒れるリスクを減らせます。「座らせてくれない」とイライラするより、「自分で環境を変える」方が精神的にも楽です。

シーン2:車内の匂い(香水や食べ物)で気持ち悪くなった時

つわり時期は匂いが命取りになります。隣の人の整髪料や、誰かが持っているお惣菜の匂いがトリガーになることも。
対策:マスクの内側に、自分の好きな香り(柑橘系のアロマやハッカ油など)を少しだけ染み込ませたティッシュを忍ばせておくと「避難場所」になります。口呼吸に切り替えて、それでもダメなら車両を変えるか、即座に途中下車しましょう。

シーン3:電車が遅延して閉じ込められた時

いつ動くかわからない不安、トイレに行けない恐怖はストレスですよね。
対策:遅刻確定です。会社へ「遅延で止まっています。体調優先で動きますので、到着が読めません」と連絡を入れたら、あとはスマホで音楽を聴くなり、目を閉じるなりして「自分の世界」に閉じこもりましょう。「どうしよう」と焦ると酸欠になりやすいので、意識して長く息を吐くことに集中します。状況をコントロールしようとせず、諦めて体力の温存に努めます。

シーン4:マタニティマークを見て舌打ちされた気がする

ネットの噂などで過敏になっていると、周囲の音が攻撃に聞こえることがあります。
対策:「戦わない」が鉄則です。すぐにその場を離れ、車両を変えてください。相手を教育する必要も、戦う必要もありません。あなたの使命は「安全に逃げること」だけです。イヤホンをして、好きな音楽で耳を塞いでしまうのも有効な手段です。

通勤の「困った」Q&A

Q. マタニティマークをつけるのが少し怖いです。嫌な顔をされませんか?

A. ネットの一部の声を見て不安になることもありますよね。ですが、万が一倒れた時に「妊婦であること」が救急隊や駅員さんに一瞬で伝わることは、命を守る上で非常に重要です。
「席を譲ってほしいアピール」としてではなく、「緊急時のIDカード」として考えてみてはいかがでしょうか。どうしても視線が気になる場合は、優先席付近や混雑時だけ見えるようにし、それ以外はバッグの内側に向けておくという使い分けも一つの手です。自分の命を守るためのタグだと割り切ってください。

Q. タクシー通勤をしたいけれど、お金が気になります。

A. 毎日となると大きな出費ですよね。ですが、「切迫早産などで入院になって働けなくなるリスク」と天秤にかけてみてください。「自分と赤ちゃんの安全を買う経費」として、つわりがピークの1ヶ月だけ、あるいは雨の日だけ、と期間や条件を限定して利用するのは賢い投資と言えます。

【参考】タクシー代と入院費の比較(※概算)
項目 費用目安
毎日タクシー通勤(1ヶ月) 約3〜5万円
切迫早産での入院(1ヶ月) 約10〜15万円(+働けない損失)

こうして見ると、タクシー代は決して「贅沢」ではなく、合理的なリスクヘッジ費用であることがわかります。

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まとめ:通勤は「我慢大会」じゃない。もっと自分を甘やかして

真面目な人ほど、妊娠前と同じように通勤できない自分を「弱い」と感じてしまうかもしれません。でも、お腹に命を抱えて、揺れる電車に乗っているだけで、あなたは十分に頑張っています。

  • 「最短」ではなく「安心」なルートを選ぶ
  • 途中下車できる「避難港(休憩点)」を作っておく
  • 混雑と逆の動きをする
  • 「遅れてもいい」というマインドを持つ

会社に着くまでに疲れ果ててしまっては意味がありません。どうか「これくらいなら大丈夫」と過信せず、臆病なくらい慎重に、あなたの体と赤ちゃんを守りながら移動してくださいね。遅刻したって、誰も死にはしません。でも、あなたの体は一つしかありません。そこだけは履き違えないで、堂々と自分を守ってください。

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