監修 ＳＴＯＰ！妊活クライシス
「赤ちゃんが欲しい」―同じ気持ちを抱いていたはずなのに、いつの間にかすれ違ってしまう夫婦の心。
妊活クライシスに襲われる前に、妻が「できること・考えるべきこと」を、
夫婦関係のプロに聞きました。
押したら引く。要求ばかりにならないよう気を付けて
妊娠をめぐる男女の意識の違いが生むとされる「妊活クライシス」。
実際に離婚の危機に至った方も多く、これから妊活をはじめようと考えている方にとって、対岸の火事では済まないのが怖いところです。
愛する人との子どもを望んでいるだけなのに、なぜ、夫婦の間に溝ができてしまうのでしょうか。夫婦カウンセラーの原嶋さんにお聞きしました。
「『子どもが欲しい』という気持ちに対する熱量の差が、妊活クライシスを呼ぶ大きな原因になっていると考えられます。
不妊治療の現実として、妻側に原因がある場合に夫は何もしないことが多いですね。
でも、夫側に不妊の原因があった場合も、妻の方が痛みを伴う辛い治療をしなければなりません。
夫側の負担が軽いため、妻に寄り添う気持ちはあっても、どうしても熱量は下がってしまうのです。
また、男性は女性よりも理性的にものごとを考える傾向にあり『できなかったのなら仕方がない』『またがんばればいい』と、頭を素早く切り替えようとします。
これに対し、気持ちがついていけない妻の不満がつのるのです。
こうしたすれ違いを解消するために必要なのが『夫婦間の話し合い』です。
互いに思っていることを伝え、本心をぶつけあうことが、クライシスを乗り切るための最善策になります。
夫婦はしょせん『他人』です。
だからこそ、互いを知り、理解し合う努力を欠かさないようにしましょう」
【あなたはどのタイプ？】自分がわかる「チェックリスト」4タイプ診断
「夫婦の話し合い」をスムーズにするためには、自分自身の性格や欠点を知ることが大切だと原嶋さん。
「4タイプ診断」で、妊活クライシスを避けるためのコツを学びましょう。
- チェックリスト A
- チェックリスト B
- チェックリスト C
- チェックリスト D
結果発表
A~Dの４つのタイプを、有名な物語の主人公に当てはめてタイプ分け。
あなたは誰タイプでしたか？
※同じ個数だった場合は双方の診断を読み、自分によりしっくりくる方を
参考にしてください
TYPE A 元気ハツラツ「マリー」タイプ
行動力がありイメージ能力に優れるあなたは『くるみ割り人形とねずみの王様』の主人公「マリー」タイプ。
ポジティブで明るく、物事を深く考える前に行動してしまう純粋さをもっています。他者とのコミュニケーションを取ることが得意なのもこのタイプです。
【陥りやすいクライシス】
このタイプに共通する欠点、それは「口は災い元」。
何気なく口にしたひとことで夫の心を深く傷つけてしまい、夫婦間の溝が修復できないほど広がってしまうことも。また、ポジティブシンキングが行き過ぎて、夫の悩みをスルーしてしまいがち。
夫の話を丁寧に聞かず、自分のことばかり話してしまうと、夫側にどんどん不満が溜まっていきます。
ココに気をつけて！
何も考えずに相手を傷つける言葉をぶつけないようにしましょう。妊活のような真剣な話をしたいと思うときほど、気持ちを紙に書き留めるなどして自分の考えをまとめてから対話に臨むようにするといいでしょう。
TYPE B 感情豊かな「ドロシー」タイプ
誰にでも優しく友好的な態度で接することができる平和主義なあなたは、『オズの魔法使い』の主人公「ドロシー」タイプ。責任感が強く、頼まれると嫌と言えない性格を持っています。周囲の目や他人とのバランスを気にするあまり、優柔不断なところがタマニキズ。
【陥りやすいクライシス】
自分の意見を押し通すことができず、心の中にじわりじわりと不満を溜め込んでしまいがち。夫の方はそうした不満に気付けず、「私、この人と結婚していていいのかな？」とあなたの心が離れてしまうことも。また、双方の親からの「孫はまだなの？」といった攻撃に心を病んでしまいがち。自分で自分を追い込んでしまい、クライシスにつながります。
ココに気をつけて！
夫と話し合いをする前に、腹を割って話せる人に溜め込んでいることを全て話し、心の中に積もったわだかまりを溶かしてから話し合いをすると感情的にならずに済みます。「私が悪いのね…」と自分を責めてしまうのもNGです。
TYPE C 理知的な「アン」タイプ
あなたは『赤毛のアン』の主人公「アン」のように、理性的で頭の回転がはやく、現実を見ることができるタイプ。夫を手の平で上手に転がす、リーダータイプでもあります。結果を重視するあまり無駄を嫌う傾向も。貯金や財テクが得意なのも、アンタイプの特徴です。
【陥りやすいクライシス】
結果を出したい、妊娠したい、という気持ちが先走り、夫の気持ちをないがしろにしてしまいそう。また、自身が「正しい」と感じたことを夫にも押し付けてしまいがち。理解がついていかない夫は「置いてきぼり」にされた気持ちになり、あなたに対し女性としての魅力を感じなくなってしまいます。浮気や別居といったクライシスに陥りやすいのでご注意あれ。
ココに気をつけて！
話し合いの際は、たとえ無駄だと感じる小さなことでもしっかり受け止め、話し合うようにしましょう。妊活に関して言えば、結果を求めることはもちろん大切ですが、だからと言って夫の気持ちをないがしろにしないように。
TYPE D 理知的な「アン」タイプ
落ち着きがあり、周りをよく見て行動するあなたは「小公女」の主人公「セーラ」タイプ。気になったことはきちんと調べ、納得がいくまで確認する、几帳面で論理的な感覚を持つ女性です。他人の言葉を聞き取り理解する能力に長ける、影の参謀タイプでもあります。
【陥りやすいクライシス】
自身が納得できるまで物事を追求する傾向があるため、お金がないことがわかっているのに高額な不妊治療に手を出し、夫が不満を溜めてしまう可能性も。また、自分が納得すれば満足してしまうため、重要なことを夫に伝えることなくアレコレ進めてしまい、「どうせ俺なんて」と夫をイジケさせてしまうことも。「ホウレンソウ」は夫婦間でも大切ですよ。
ココに気をつけて！
夫婦で話し合いの場を持つ際、夫の話しに納得いかないことがあっても、話の腰を折ったり口をはさんだりせず、まずは最後まで聞いてあげましょう。人の心や体は不安定なもの。計画的に進まなくてもイライラしないで。
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